競馬人物誌

2000万円野郎の巻

(秋華賞のファインモーション号)
この男とは面識がない。サイトで見つけたドエライ野郎なのである。1994年の桜花賞で10万円を
なんと2000万円にしたというのである。確かにこの桜花賞は180倍を越す万馬券となった。
武豊のオグリローマンが勝ち、ツインクルブライドが飛び込み上記の万馬券となったレースである。
この万馬券を1点買いで仕留めたから、大変なことになった。2000万円近い金額となったのであ
る。この推理の根拠は今流行のサイン読みという。
この人物はこれからさかのぼる事3年、巷で話題になるサイン読みの勉強を本格的に始めた。当
時の馬券の成績が行き詰まりを見せていたからである。。

彼は研究していくにつれ、サインを見つける方法を発見することは第1の要件であるが、実戦を重ね
るにつれ、このサインも変化していくことに気がついた。こうして迎えたのが上記の桜花賞である。
彼はそのサイン読みから、この桜花賞はツインクルブライドで万馬券になると、読んだのである。そ
して相手もほぼオグリローマンであることも確信した。彼はPATで当日の朝この組合せの馬券を、
1点買いで3万円購入するとともに、当日用意していた現金で、同じ馬券を7万円購入した。

レースは混戦となり直線は何が抜け出すのかと固唾を飲むなか、ツインクルブライドがゴール半ば
で抜け出す。と、思う間もなく大外から武豊がけた違いの脚で、一気に差し切ったのである。彼は
震える手で、大口窓口に馬券を差し出す。1200万円を越す配当になる。換金は時間がかかった
が、受け取った大金はズッシリと重い。生涯忘れられぬ、会心のレースであった。


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