競馬人物誌

速射砲の巻

(阪神大賞典のナリタトップロード号)
 小倉競馬場の常連客である。最初見たときは黒のサングラスをかけた大柄の人物だっ たので、怖いおじさんかと思ったがそうでもない。この人物はとにかくしゃべるのが好き 講釈好きというのはあるが、なにせしゃべるのが好きな人のようである。休むことなく しゃべりまくので通称速射砲なのである。ときには考えたいときもあるので、逃げて別 の場所に移動していても、追っかけてきてしゃべるまくるのである。

この人の馬券は単勝と馬連併用と決まっている。基本はあくまで単勝勝負のようである。
たまに大勝すると食事をご馳走したりするので、怖いおじさんではないのでしょうが、 そのしゃべり過ぎだけが問題なのであろう。まあ、こういう人が居た方が賑やかで競馬 も楽しいのですが。一度この人物大勝したらしい。オークスだったか忘れたが、牝馬の 長距離G1でベガが圧倒的人気を背負っているとき、2人で話してベガはベガでもホク トベガではないか。と言う話になって、馬連をごっそり買っていたらしい。
ホクトベガは期待に応えて優勝し250倍ほどの大穴になったのである。その後、この大 金は郵便貯金にしていると本人から聞いたことがある。もともと単勝勝負で馬連は1、2 点の集中投資型なので、配当もガッポリあったのでしょう。

私自身はこの馬券は話だけで、購入しなかったのでおいしい目にあわなかった。それだ けに余計このときのことを記憶している。羨ましい限りである。


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