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今回は人気薄馬を軸にして流し馬券にするときの、相手馬をどうするか検討してみましょう。流す
相手馬が少ないに越したことはありませんが、抜け目になるのも防がねばなりません。
この兼ね合いが難しいのです。だからといって、総流しは資金面からできれば避けたいところです。
ここで、過去のデータを調査することにしました。このHPの「午後から勝負!」で◎○▲△×の5
頭の連に絡む回数を調査したのです。答えは明確でした。
◎○▲△×のいずれかが絡む馬券の回数:296回(内、万馬券は20回)
◎○▲△×のいずれもが絡まない回数 : 17回(内、万馬券は11回)
◎○▲△×は1番人気〜5番人気と置き換えても、同じような意味だと思われます。これから判断す
ると、当HPの「午後から勝負!」の◎○▲△×の5点に流せば十分と言える。
さらに、専門紙の予想順位の5番目までを流し馬券の対象馬とすれば十分とも言えそうです。
このいずれもが馬券に絡まない確率は、上記調査からみるとたったの5.7%なのですから。
万馬券の回数でさえ、20回と11回とこの5頭が絡む馬券が多いのです。万馬券に限らず流す相手
馬が5頭に絞れたことは、それだけ投入する資金を節約できることになります。人気の有無に拘わらず
軸馬が正解であれば、この5頭に流すことにより94.3%の確率でゲットできる勘定です。
以前、無印−無印の馬券は捨てといったことも、このデータが如実に証明しています。同じような意味
で×−×の馬券も意外と少ないと言えるでしょう。
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今回は波乱の万馬券や高配馬券の出る確率の高いレースの見分け方です。万馬券を狙うからと
いって1レースから最終レース全てに手を出し、狙っても効果は薄いのです。
1つの開催場所で出る万馬券の確率は、統計的には日平均で1.5本〜2本と極端に少ない。ゼロの
日は殆どありませんが、少ないときで1本、多いときは5本のときもあります。
では、どういうレースで万馬券は出易いのか? これが今回のテーマです。万馬券の出ないレース
でたとえ100点の万馬券を買っても全て外れ馬券です。万馬券レースを見抜くことが先決なのです。
一般的には下記のことが挙げられます。
@新聞の「レース評価」で波乱含みとか高配含みとなっているのは、予想紙が波乱と見ている訳です
から、当然万馬券の確率は高くなります。
Aハンデ戦は各馬とも勝つチャンスがあるように、負担重量を決めるのですからこれも波乱が多い。
B重や不良と馬場の悪い状態での競馬や馬場が荒れて時計のかかる馬場状態では荒れやすい。
これは持ち時計のない馬でも来れるということと、先行馬が止まり易いからです。
C牝馬限定のレースも一応疑った方が良い。女心と何とやらで牡馬に比較して成績にムラがある。
D1200を代表とする短距離レースは波乱の倉庫。差し馬が主役となりやすいからです。
E人気の馬が単なる逃げ馬だったり、差し・追い込み馬のときはレースが崩れやすい。
当HPでは、「午後から勝負!」で波乱のレースはレース評価の欄を朱色で予想しています。参考に
この統計をあげておきます。(本年度分です)
波乱を予想して朱色にしたレースは107でした。実際に万馬券が出たのは18レースです。70倍以上
から90倍台が11本です。あまり良い確率とも言えませんね。予想外のレースで万馬券が出ることも
しばしばです。まだまだ研究の余地がありそうです。
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競馬ファンは3年で交代していくと言われています。それは様々な理由があるでしょうが、ひとつ目は
ファンそのものの人間的成長とともに、家庭ができ子供ができといった環境からくる理由でしょう。
ふたつ目の理由は、競馬で負けることによる余裕資金の不足からくるものでしょうか。
競馬では勝てないのが普通です。ここでは万馬券の研究をしていますが、これは馬券の中では最高級
の難題に挑戦しています。私は現在、以前ほど万馬券に偏った馬券作戦をとっていません。
やはり難し過ぎるのです。それはともかく、競馬や馬券とは何者なのでしょうか?
私の場合、馬券は年間で400万円位購入していることになります。これは只の会社員に過ぎない身で
は怖い位の数字です。この金をそっくりJRAに貯金するだけなら、競馬は1年で止めることになるでしょ
う。現に私が400万という現金を持ち合わせている訳でもありません。問題はここです。
今手元に4万円があるとします。これを1日の資金として、全部使ったとしても全て回収できれば、リサ
イクルすることで年間400万円の馬券を購入して、競馬を楽しむことがことができるのです。
「馬券投資金を100%回収する」。これが我々の目的です。決して馬券で儲けるためではありません。
競馬は人生の余暇を楽しむ潤滑油に過ぎません。目の色を変えて勝とうとする心は、既に邪道です。
「馬券投資金を100%回収する」。これが大変なのです。400万賭けたら100万は遊び代として、JRA
収めることが義務付けられています。
従って、この100万は馬券で勝って補填するしかないのです。ここに我々が必勝法や馬券攻略法を研
究する理由があります。そういう意味では、競馬を続けていくには馬券で勝たなければなりません。
馬券で勝つということは、上記の100万円分を勝つということです。
これができれば、我々は生涯競馬や馬券をゆとりを持って楽しむことができるでしょう。
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前回、5馬身差の法則を紹介しましたが、さらに一歩進めて8馬身差の法則とする方法もあります。
このあたりまで範囲に入れると、さらに人気薄の馬も対象に入り、大穴となる可能性が高くなります。
8馬身差は時計にして約1.5秒です。(正確には芝とダートでは違うでしょうが)
ただ、このあたりの馬となると大穴となる反面、そうやすやすとは期待には応えてくれません。
早速、実戦例でみてみましょう(残念にも失敗でしたが)。
本紙 |
馬番 |
馬名 |
騎手 |
着差 |
備考 |
|
1 |
パインアキナ |
久保田 |
|
休養あけ |
○ |
2 |
ブルーアクティヴ |
武英 |
0.4 |
前走5着時 |
× |
3 |
リンデンマイラブ |
松永昌 |
0.4 |
3走前5着時 |
|
4 |
トヨサンランラン |
秋山 |
1.5 |
前走6着時 |
◎ |
5 |
ワンダーエスセーナ |
河内 |
0.1 |
前走3着時 |
|
6 |
レインボーマジック |
小池 |
|
|
|
7 |
エビスショウフク |
高田 |
0.7 |
前走6着時 |
△ |
8 |
ゴールデンバード |
松永幹 |
0.0 |
2走前同クラス勝ち |
|
9 |
センタースピーディ |
原田 |
0.0 |
前走3着時 |
|
10 |
ホクレアパラダイス |
太宰 |
|
|
▲ |
11 |
リトルマイドリーム |
福永 |
|
休養あけ |
|
12 |
ルーデュヴィクトワ |
小林徹 |
|
|
× |
13 |
ジョーディッガー |
角田 |
0.1 |
前走2着時 |
|
14 |
ブロンディブライド |
畑端 |
|
|
× |
15 |
フローラルレディ |
内田 |
|
昇級緒戦 |
2000/11/18(土)12R 4歳牝馬500万下 芝1400
左表に直近5走の内の最小着差を載せています。
当然着差が少ない馬が人気しています。
無印の馬で5馬身差の法則では、7番、9番。
しかし、9番は人気になり、7番は最後方待機
の馬で狙いづらい。
そこで、8馬身差の法則にしたのです。
対象となる馬は4番の馬のみです。
前走1.5秒差でも16頭立ての6着は、昇級緒戦で
もあり、悪くはない成績と言える。
時計は馬場の悪い福島から京都に変われば、ま
だ詰められる。
何よりも全く人気がない。1番人気につけても
96倍のオッズである。
結局この4番から流し馬券に決定した。しかし、結果は惜しくも届かず3着。◎-○の平凡で決着。
ワイド馬券は2-4は9,720円。4-5は3,140円でした。合わせ万馬券ですが、馬連しか持たず。
馬券は失敗でしたが、ときにより8馬身差は有力な武器になると言えましょう。
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私の馬券戦法は、基本的に狙いの人気薄を軸にして流すことにしている。今回は逆に印のついている
馬を軸にして、人気薄に流す作戦の研究をしてみたい。
ここで、印のついている馬とは、例えば競馬ブック紙の本紙の印が◎〜×がついている馬のことである。
下記に、ある年の万馬券の統計を取ったものを紹介します。
印 |
本数 |
配当合計 |
平均配当 |
◎ |
9 |
179,020 |
19,891 |
○ |
20 |
384,680 |
19,234 |
▲ |
27 |
592,630 |
21,949 |
△ |
24 |
490,850 |
20,452 |
×1 |
29 |
708,550 |
24,433 |
×2 |
22 |
506,360 |
23,016 |
×3 |
13 |
343,740 |
26,442 |
×4 |
5 |
419,750 |
83,950 |
無 |
18 |
750,510 |
41,695 |
この表の見方は万馬券が出現したとき、印のついた馬が絡んだ回数を示
しています。従って、△−×1が万馬券のときは△にも×1にも集計されて
います。さて、この分析表から何が読み取れるでしょうか?
@◎の1番人気馬が絡んだ万馬券は少ないことが歴然としています。
A無印同士の万馬券は18本と配当合計が多いのは当然です。
これは他の印のついた馬の場合は1頭ですが、無印馬は不特定多数で
すから当然、数が多くなくなりますが、その割には少ない。
さらに無印−無印ですから万馬券も超がつくのが多いため、配当合計
でもトップです。
B×3、×4となると信頼性がもうひとつで、本数も少なくなっています。
C万馬券といっても、人気サイドでは○▲△×1×2の5頭が絡む回数が最も多いことを留意すべきです。
逆に言えば、無印から相手馬につける場合は○▲△×1×2に流せばかなりの確率となります。
D万馬券を印のついた馬を軸とした流し馬券にするなら、×1が本数・総額とも有利である。
これ以外のも読み取れるものがあるかも知れません。それは各人の研究ということにしましょう。
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これまで万馬券へのアプローチとして、私自身が考える内容を紹介してきました。私の個人的な実戦
や調査・研究から、紹介できることはほぼ全て述べ尽くした感じがします。
今回は、東京スポーツ新聞社運動部編の「的中させるこの一言」から穴狙いの方法を紹介します。
穴レースをズバリ当てるには、1に調査、2に整理、3に推理、4に忍耐である。しばしばいわれる
ように、競馬は記憶のスポーツである。記憶の最も確実なものは文字で残すことで、カードなりに書いて
整理することが、偶然でない大穴馬券作戦の初歩である。目的の無いカード整理からは、役に立つ
結論は得られない。
@時計はどうか。調教時計とレース時計が近似している馬は穴要員である。
A入着こそなかったが、理想的なレース展開をしている馬はいないか。
Bレースのメンバーから考えて、最高に走っても入着しなかった馬はいないか。次のメンバーが入れ
替わったときは狙い目である。
C重馬場でも理想どおりのレース運びの強さをみせた馬はいないか。次の重馬場レースにチャンスを
伺いたい。
D実力馬といわれながら、しばらく姿がみえなくなっている馬、無印が続き惨敗レースが続いている
馬はいないか。相手の作戦を逆手にとろう。
Eいつも無名の騎手が乗る馬はいないか。無人気こそ大穴作戦の最大の狙い目である。
このようにプライベートな一覧表をつくることは、大穴作戦には絶対欠かすことのできぬデータである。
以上がその内容です。毎週、漫然と馬券に挑戦していても、進歩や前進はありません。自分の作戦
を実行にうつすためには、ある程度のデータの裏付けが必要です。そういう納得できる裏づけがあって
思い切った作戦が取れる訳ですし、たとえ外れても納得できるでしょう。
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